homeホーム > 大学入試状況

大学入試状況

 

 

推薦入試は、高等学校(高校の校長)から生徒を推薦してもらい、学力試験ではなく、調査書を主な資料として合否を決める方法です。調査書だけではなく、面接・小論文(ともに重要)、実技などを課す大学が多いです。学校長の推薦だけではだめで、在学中(1年~3年1学期)の「全体の評定平均値」という出願基準を設けている大学が多いです。

評定平均値
学習成績概評 全体の評定平均値
A 5.0~4.3
B 4.2~3.5
C 3.4~2.7
D 2.6~1.9
E 1.8以下

「全体の評定平均値」とは、調査書に記載されている「学習成績概評」のことです。科目ごとの高校3年間の成績を5段階に点数化したものを「評定平均値」といいます。それをさらに全科目で平均した値が「全体の評定平均値」となります。大学では、「学習成績概評A段階の者」などの条件をつけることがあります。高校での授業の成績をきちんと評価してもらえることが推薦入試の大きな特徴です。

【指定校推薦】

推薦には公募推薦(基準値に達していれば誰でも応募できる)と指定校推薦があります。指定校の決め方は大学によって異なりますが、出願基準が高く、評定平均値4.2以上となる場合が多いです。その代わり、学校長の推薦を受けた場合、面接・小論文の試験がありますが、ほとんど全員が合格することができます。募集人数は各学部で各高校から1名という場合が多いので、入試で競争するというよりも高校内で誰が選抜されるかという競争になります。複数の応募者がいる場合、その中の一人しか応募できません。

【得意分野が評価される】

高校での部活、生徒会活動、ボランティアなどの実績や、TOEFLなどの資格、検定試験の成績などを出願資格にして、高校時代に様々な分野で受験生を受け入れる大学が増えています。

【自己推薦】

学校長の推薦ではなく、自分で自分を推薦する「自己推薦」も最近増えています。出願にあたっては「自己推薦書」が必要です。自己を客観視し、自己アピールできる能力が必要です。

 

 

 

【AO入試とは】

もとはアメリカで始まった入試方式です。日本版AO(アドミッション・オフィス)入試は、1990年慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の2学部が初めて実施しました。21世紀になってからこの入試が急増し、2008年度には498大学1190学部が実施、今では全大学の65%がAO入試を実施しています。

【AO入試の選抜方法とは】

AO入試は、受験生の持っている資格、特技、高校時代に取り組んできた活動などを総合的に評価します。英検・TOEFL・簿記などの成績や、部活、ボランティア、生徒会活動などが評価の対象になり、学科試験の無いところがほとんどです。また、出願に際して提出する自己PR書、大学で行われる面接、小論文などをもとに選抜されます。国公立大学、早稲田・慶應などの難関私立大学もAO入試を実施しています

 

 

 

前述のように、この10年で一般入試の入学者の比率は大幅に減少しました。代わりに推薦・AO入試での入学者の比率が大幅増です。このため、様々な現象が生じています。

【弊害は…】

●筆記試験受験者減に伴う大学生の学力低下→退学者が増加。
●高校三年生二学期に進路確定者増に伴う高校三年生後半の授業崩壊→一部の学校ではかなり深刻です。大学側も入学前に課題を与えるなど高校側に協力的な対策をしています。
●夏のオープンキャンパスで合格内々定を出す→受験生の囲い込み。

【良い点は…】

●学力以外に特技がある高校生はAO入試で上位校合格のチャンスがある。
●真面目に定期考査を頑張った高校生には、推薦入試でのチャンスが広がった。

など様々ですが、これからは自分にあった入試種別を考えるのも大事です。推薦・AO入試だけではなく一般入試を視野に入れた勉強は大事です。毎年推薦やAOを当てにして、夏前に勉強を投げ出す人がいます。合格すればいいのですが、年末に推薦が全て不合格になってパニックになる高校生が必ずおります。推薦は活用できるならするべきと思いますが、補助的なものとした方がいいではないかと思います。

 

 

 

1)

文系は英国社(地歴・公民)

2)

理系は英数理が中心

3)

得意科目のある受験生が有利

4)

特に英語が強ければかなり有利

5)

私立は2月から始まり、中~下旬がピーク

6)

受験機会・試験科目を複数設定している大学が多く、同じ学部を2回受験できるケースもある(複線化入試と言われる)

7)

複線化入試の一番大きいのは私大のセンター利用

8)

志願者集めで最近注目されてきたのが全大学一斉入試

 

 

 

青山学院大経済学部

(1)A方式→◇国語 ◇「世界史B・日本史B・地理B・政経・数ⅠⅡAB→1」 ◇英語
(2)B方式→◇「世界史B・日本史B・地理B・政経・数ⅠⅡAB→1」◇英語

法政大文学部日本文学科

(1)A方式→(I日程)→ ◇国語 ◇「世界史B・日本史B・地理B・政経・数ⅠⅡA→1」 ◇英語
(2)B方式→(T日程)→ ◇国語 ◇小論文(課題図書)

慶大経済学部(同じ試験試験日でA・Bどちらかを選択)

(1)A方式→ ◇数学=数学ⅠⅡAB ◇英語 ◇小論文
(2)B方式→ ◇地理=世界史B・日本史B・地理B→1 ◇英語 ◇小論文

 

 

 

4教科4科目
- 国語 地歴 公民 数学 外国語
- 国語 世A 世B 日A 日B 地A 地B 現社 倫理 政経 数IA 数IIB 外国語
慶大(法)
- 1 1 1 1
4教科5科目
- 国語 数学 理科 外国語
- 国語 数IA 数IIB 生I 化I 物I 地I 外国語
東京理科(理)
- 1 2 1 1

 

 

 

受験生サイド

国立大受験生はセンターで受けた科目を、そのままスライドして判定してもらえるので滑り止めの併願に便利

試験会場に行かなくても、出願すれば受験したことになる

何校でも出願できる

個別試験がない(例外的にいくつかあるが、入試科目は軽い)
(注)私立高校で、1人の生徒が有名私大を50校以上合格して問題になったことがあるが、それが可能なのは、この私大センター利用を使ったため
大学サイド

試験問題を作る必要がない

データの集計はすべて入試センターがやってくれる

生徒の出願分だけ受験料が入る

地方の試験会場を作らなくても全国から受験生を集められる

国立との併願が多いので、合格しても入学しない生徒が多い

国立併願生が多いので、大学のレベルと比べて平均点が高く出る

 

 

 

入試で小論文を課す大学が増加している

高校で小論文を学んだ学生は、大学に入学後も成績も伸びる

論文入学生は大学での勉強に主体的に取り組む

論文を書けない学生は就職試験のエントリーシート段階で落ちてしまう

企業でも昇格試験に小論文を課すケースが多い

社会を多面的に見る小論文の学習は生涯の財産となる